格言 part2

なぜ、裏地にゆとりを入れるのでしょうか?

それには理由があります。

着用した時、動きやすく着心地をよくする為です。

洋服には前身にダーツ、脇、背、とパーツを縫い合わせて作っていきます。

裏地を縫い合わせる場合、キセという少しダーツを入れます。
この少しのゆとりが動きやすくなります。

また、毛100%の毛織物は伸縮しますが、裏地のキュプラ等の素材は
伸縮しませんので、裏地にゆとりを入れることで、表地との伸縮の差を
防いでいます。

夏物の生地、秋・冬物の生地、冬物ジャケット生地等、生地の厚さも
違いますので、それぞれの素材に合わせて微妙にゆとり量も違います。

そこに熟練職人の技が光ります!